そもそも会計コンサルタントになったのは、将来自分で事業をすると決めていたので、
そのためにいろんな経営者像や、成功、失敗など検証するにはとても参考になりやりがいのある仕事だったんです。
当時のクライアント様や現在の弊社のクライアント様に多かった問題というのは、やはり経営者としての視点になれていない社長が多かったことです。
例えば、
・集客
会社の認知をどうやって広めていくことで、集客につなげていくか。
・商品
今の商品寿命がどれぐらい続き、どの時点から次の商品を提供するのか。
・利益
でた利益を確保しておくのか、それとも投資するのか。
・資金繰り
会社の資金繰りをどうしていくか、どの時点で足りなくなる恐れがあり、
そのためにどうやって資金調達をしておくのか。
・意思決定
今の決定はどういうリスクがあり、リターンとのバランスを含め、その決定を実行するべきなのか。
また、リスクを最小限に抑えるためには何をやっておくべきなのか。
・人事
人を雇えば、何を伝え、どの業務を任せ、どうやってモチベートしていくのか、
どこを評価し、どれだけ給与を支払うのかなど従業員ではまず遭遇しない問題に直面することになります。
そして、社長はみなさん孤独な方が多く、従業員には言えない悩みや、心配が多く、いろいろ私も相談されます。
日々いろんな情報をふまえ、選択と決定決断を繰り返している経営者のみなさんは、その選択での迷いを従業員に話すことも聞くこともできません。
ましてや、会社の資金的な悩みを言えるわけもなく、資金繰りの問題や、どこにいくら資金を使い、それが後々にどういうリターンや効果意味があるのかなど、経営者の視点からでしか分からないことを話すわけには行かないのです。
そうなると、必然的に会計の話をしている私に、集客や利益、資金繰りの悩みや資産運用、人事に至るところまで、本当経営から人生相談まで色んなご相談をうけました。
中には知り合いの税理士はいるけれど、知り合いだからこそ、お金の動きや台所事情を知られるのが嫌で、お願いするのを止めたという経営者の方もいました。
また、起業時は特に資金的な体力が低いため、売上確保が生命線になります。
起業当初から売上があがっていた会社というのは、今までの自分の経験と人脈を活かし、クライアントも前の会社からの付き合いで自分の会社に移行されている方が多かったです。始めの頃はそれで売上があがるんですが、その後いろいろと問題が出てくるんです。
具体的にどんな問題出てくるんでしょうか?
ほとんどのクライアント様が、初めての起業・会社設立をした方だったので、まず始めにみなさんが戸惑うのは、今までは他のスタッフがやってくれていたこと、つまり、営業部、経営企画部、経理管理部、広報部、法務部、人事部、総務部、システム管理部など、他部署でやってくれたことを、全て自分自身でコントロールしながらやらなければいけなくなったことです。
とりわけ初期の段階で困るのは、やはり、集客や会計・資金繰りの問題です。
ある程度利益が出てくると、自分や会社の資産管理。
そして事業を広げようと思った時は人材の問題が出てきます。
会社勤務であれば、社内に経理部があったり、事務スタッフがいて領収書や交通費の清算など細かいところは全てサポート管理してくれます。
もちろん会社の資金繰りなどは、営業部と経理管理部で調整しながら全て会社側がやってくれてます。
いつどこに資本を投下するか、どこで資金調達が必要だから今何をやっておくべきなのかとか。
しかしながら、独立した当初は、これら全てを自分でやらなければいけないのですから、とてつもないストレスになり、中には事業に対して無気力になる経営者の方や断念される方も少なくなかったですね。
そうなんですよ、企業にとって最も重要な資源は「経営者の時間」ですよね。中小零細企業の社長が単純な事務作業に費やす時間は一般的には月約40時間、1日平均で約1.5時間と言われています。
これらの事務に費やす時間を、もしより生産的な時間(例えば経営戦略の立案や販売ノウハウの検討、あるいは自分を高めるための読書など)に充てることができれば、きっと今よりももっと儲かる会社になっているでしょう。
業績が良い会社の経営者ほど、事務作業に費やす時間は短いです。
優秀な経営者は自分の時間単価がいかに高いか、よく理解しており、どうやって単純作業をスタッフや外部業者に任せるか、真剣に考え上手にやりくりされています。そうはいっても、現実には簡単に事務作業を部下や外部業者に移管することはできません。
中小企業の場合、有能な事務社員を採用すること自体が困難ですし、仮に優秀な人材を確保できても、教育と指導に時間とコストを十分にかけることはできません。
外部の業者を利用(アウトソーシング)するにしても、いろいろな分野の事務作業をいちいち別の業者に委託するのはとても煩雑で、かえって業者との折衝に手間暇が掛かるということになってしまいます。
また、料金が不透明かつ高額でとてもベンチャー企業がアウトソーシングを
活用できるような状態ではありませんでした。
そのため、経理処理も後回しになってしまいがちですが、もし、多量の領収書、請求書整理、伝票整理を、月次で経理処理しておけば、効果的な税金対策ができたにも関わらず、放置しておいたばっかりに、決算期の税務申告に慌てて処理した結果、専門家の先生への高額報酬と多額の税金が徴収されるというケースもあるようです。
また、自分で処理をしたものの、税金対策方法がわからないため、予想以上の税金に悩まされることも。
そうですね。私が会計コンサルタントをやっている時も、手がつけられなくなってから駆け込んでこられる方や、目の前のことだけで精一杯で会計のことなんか考えてられないという経営者の方が多かったです。
実は、私も同じ立場にたたされたのですごく社長様の気持ちはよくわかるんです。
だからこそ、せめて面倒な経理処理の書類を全部丸投げするだけで、月次の損益計算書や貸借対照表がでてくればいいのになぁーと、そんな私の実体験から生まれたのが、実は経理処理丸投げサービスなんです。
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