〜 起業に関わるリスクを心得ておきましょう 〜
初心者必見!〜起業のリスク〜
自分で会社を経営するという事は背筋が寒くなるようなリスクを背負うことでもあります。
しかし、そんなことに萎縮をしていたならば経営など出来ないのも事実。
そこで、存在するリスクを予めよく把握しておき出来る限りその危険を回避する手立てを打っておくことが肝心です。
100%のリスクヘッジは不可能でも、最善の手立てを打つことによりリスクを最小限に押さえ込むのは可能なことです。
ここで起業に関わる主なリスクを見ておきましょう。
●経営が悪化して返済不可能な借金を抱える
●販売した製造物によって消費者の身体(精神)を傷つけPL法に基づく損害賠償請求を受ける
●外部から(総会屋・会社ゴロ・クレーマー等)不当な要求をされる
●従業員の業務上の怪我や死亡による損害賠償請求
●従業員による会社の機密漏洩
●株主からの経営責任追及
●不良債権の発生
経営の悪化等、支払いが不可能になった時には事実上、会社は倒産となりますが、この時問題になるのは社長の個人的な責任です。
有限会社や株式会社(確認有限会社・株式会社を含む)であれば、社長の責任は原則として「有限責任」ですから個人としての責任は逃れられます。一方、合資会社や合名会社の場合は「無限責任」ですから、会社が抱えた債務は個人の財産を投げ打ってでも返済しなければいけません。
但し、「有限責任」の場合でも全て社長個人の責任が逃れられるという訳ではありません。場合によっては有限責任が否認されて社長個人の責任が問われた裁判例なども多数存在します。
「有限責任」と「無限責任」は起業家自身そして家族にも関わる重大な問題ですので充分に理解しておいてください。
また、PL法(製造者責任)については消費者への事前説明が充分であったか否かが大きなポイントとなりますので、ある程度は予めの努力で消せるリスクです。
外部からの不当な要求は意外と多いものです。
上場企業でなくても機関誌の購読を強要されたり、企業側のわずかなミスにつけ込んで不当な要求を執拗に繰り返す悪徳消費者も存在します。
これなども事前に対策をきちんと決めていないと、ついつい変な要求を呑んで悪循環にはまることになりますので事前の知識吸収と予防対策が不可欠といえます。
従業員の怪我等は労災保険にきちんと加入することで簡単に予防できますが、意外とやらない零細企業が多いです。月数千円の保険料で何億もの損害賠償請求が防げます。零細企業であれば、従業員の仕事中の怪我・死亡でいとも簡単に潰れます。
従業員の機密漏洩は最近特に多くなっています。
事前に従業員への教育、契約書取り交わしなどをしておくことで激減させられます。
不良債権(回収できない売掛金)の発生で毎日のように多くの企業が倒産に追い込まれています。与信管理の徹底や販売方法の見直し、不良債権発生時の迅速な対応でこれもかなりリスクを軽減することは可能です。
企業経営には華やかな「光」の部分と、ドロドロとした「闇」の部分が共存しています。
しかし、事前のちょっとした知識・予防対策で「闇」の部分を寄せ付けないようにすることが出来ます。経営者であれば、この闇の部分の最低限の勉強だけはしておくべきでしょう。
監修:296会社どっとこむ
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