▼採用ターゲットの設定
採用ターゲットとは、会社にとって「本当に必要な人材」の人物像のこと。
人材採用で失敗している企業は、このターゲット設定の段階ですでにミスを犯していることが多いのです。
その原因として挙げられるのが、経営者から採用担当者に対する具体性に欠ける指示。
多くの経営者は採用担当者に「元気で、頭が良くて、素直な人材」を採れ、
というようなあいまいな指示しか与えていません。
その結果、採用担当者は「元気=体育会系」「頭がいい=有名大学」「素直=扱いやすい」という間違ったターゲット設定をして、採用を失敗に終わらせることになってしまうのです。
採用ターゲットを設定するときに重要なのは、職種ごとに必要な能力を具体化することです。
そして、その際に気をつけなければならないのは、1人の人材に多くの能力を求めすぎないこと。
たとえば、営業は基本的に
「見込み客作り」「提案内容の企画」「プレゼンテーション」「獲得した顧客のフォロー」
という4つのステップで成り立っています。
この4つはそれぞれにおいて最優先で求める能力が異なるわけですが、経営者の多くはそのすべてを1人の営業マンに求めようとして、失敗するのです。 |