〜 ロゴマークがあなたの会社にもたらすメリット 〜
●情報の87%は目から入る!
人は、五感の中でも「目で見た情報」にもっとも影響されます。
五感で得た情報のすべてを100%とすると、
目から得た情報の割合はなんと87%とも言われています。
「目は脳みその出張所」とまで言われるゆえんです。
●「一度与えた第一印象をやり直すチャンスは二度と訪れない」
You never get a second chance to make a first impression.
これはアメリカの有名なことわざで、
「一度与えた第一印象をやり直すチャンスは二度と訪れない」
というものです。
相手に与える印象の実に93%が第一印象だという実験結果もあるそうです。
だから、われわれは相手に不快感を与えない、
なるべくならば良い印象を持ってもらえるような
身なりにするわけですね。
●会社の身なりは整えなくていいのか?
これらは何も「人」に限ったわけではありません。
会社ももちろん同じです。
特に創業当初はいろいろな方々に挨拶してまわったり、
営業をかけたりと、なにかと人と接する機会が多いはずです。
名刺交換のシーンを想像してみてください。
文字だけ羅列された名刺と、ロゴマークがしっかり入った名刺。
- 相手に良い印象をもってもらえそうな名刺はどっち?
- 相手に自分の会社を覚えてもらえそうな名刺はどっち?
- 相手に自分の会社の個性を伝えられそうな名刺はどっち?
- 相手に信頼感を与えられそうな名刺はどっち?
会社の身なりが、社員や自分の身なりと同じか
それ以上に大切だということがわかっていただけたと思います。
●ロゴマークを作成することで得られる3つのメリット
ロゴマークを作成することで、
われわれは3つのメリットを得られると考えます。
1.企業としての信頼感が増す
2.自分をはじめとした社員のモチベーションが上がる
3.ロゴを中心に、会社としてのビジュアルコントロールが可能になる
「1.企業としての信頼感が増す」は前述のとおりです。
具体的には、次のようなデータを得ています。
ロゴマークがない、または素人っぽい会社の
商品やサービスに不安を感じる人は、60.6%もいます。
逆に、ロゴマークのデザインがかっこよかったり、プロっぽいと、
その会社の商品やサービスの印象も良いと感じる人は、
74.8%にもなります。
この結果だけ見ても、ロゴを作成しないのは
大変な機会損失になっているということがわかります。
「2.自分をはじめとした社員のモチベーションが上がる」ことも
間違いありません。ちょうど、お気に入りのアイテムを手に入れた
イメージです。
たとえば、アップルのiPodやiPhoneなどの製品を
手に入れた時を想像してみてください。
「自分のアイテムだ」という優越感や幸福感でワクワクしたりドキドキしたり。
自社のオリジナルロゴを手に入れたときも、こういったワクワク感やドキドキ感で
モチベーションがあがるわけです。
さらにオススメなのは、ロゴマークが完成したときの
このワクワク感やドキドキ感とともに、起業時の熱い想いなどを
書きつづるなどして何かに残しておくことです。
たとえ大好きなビジネスをやっていても、ショックを
受けたり気分が落ち込むことも出てくると思います。
モチベーションが下がるわけですね。
そんなときに、ロゴが完成したときの気持ちを、
ロゴマークとともに書きつづった文章を見て
思い出してみてください。
あなたが、創業時にどんな想いで未来に
チャレンジしようとしたかを思い出し、元気になるはずです。
これはとってもオススメの方法です。
「3.ロゴを中心に、会社としてのビジュアル
コントロールが可能になる」とはどういうことか。
名刺や封筒、WEBサイト、看板、パンフレットなど、
ロゴマークはさまざまなところで活躍します。
このようなツール類を作成する際に、
必ずといっていいほど以下の問題が出てきます。
- どういう封筒のデザインにすればよいだろう?
- WEBのデザインイメージは?
- 会社案内パンフレットはどんなイメージにしよう?
このようなときに、ロゴマークはコンパスのような役目を
果たし、作るもののイメージに大きなヒントを与えるわけです。
一般的には、パンフレットやWEBなどを制作するのは
外部のデザイナーやデザイン会社のことが多いでしょう。
そのデザイナーの立場からみても、ロゴがあるのと
ないのとでは、制作のしやすさに雲泥の差があります。
ロゴを中心に、イメージを展開していくと、あなたの
会社のビジュアルイメージにブレがなくなります。
●どんなロゴマークをつくれば良いか?
それでは、どんなロゴマークをつくればよいのでしょうか?
ここで、デザインというものについて考えてみたいと思います。
大前提として、デザインと芸術(アート)はまったく別のものです。
ビジネスの上で、「デザイン」という言葉を使うとき、
それはほとんど「商業デザイン」を指します。
そして、商業デザインは「売れる」かどうかが一番重要な要素です。
誤解を恐れずにいえば、商業デザインは「売れなければゴミ」なのです。
ここがアートと最も違う部分です。アートは
「売れる」かどうかを考えてつくりません。
むしろ、そんなことを考えてはいけません。
売れるかどうかにかかわらず、自分の信じた
表現を突き詰めるのがアートです。
ところが、世の中の多くのデザイナーは
アートとデザインを混同している場合が多いです。
これは、あなたがデザイナーに何らかのデザインを
発注する際には注意しなければならない点です。
「売れる」かどうかは、相手に気に入ってもらえるかが
すべてになります。そこに、作り手の主観はまったく必要ありません。
ここで、ロゴマークに置き換えて考えてみましょう。
ロゴマークを作成する上で、作り手であるあなたや
デザイナーの主観は入れてはいけないのでしょうか?
そんなことはありません。ここが、一般の商業デザインと
ロゴデザインの大きな違いです。
「3つのメリット」の2番のところでもお話しましたが、
「自分が気に入る」からこそモチベーションがあがるわけです。
しかし、見る人に信頼感を与えるということを
考えると、アートのように自分の主観を100%に
するわけにもいきません。
われわれは、ロゴマークを作成する際は、
「自分の想い=主観」と「見る人への印象」の
どちらを優先するか、その比率は何対何くらいなのか、を
お聞きするようにしています。
たとえば、
「自分の想い7:見る人への印象3」
などであれば、提案を控えめに、お客様の意見に
重点を置いたデザインにします。
ロゴ作成時には、この「自分の想い:見る人への印象」に
ついて考えてみると良いでしょう。
余談ですが、この「自分の想い:見る人への印象」が
究極にマッチングしているのが、前述のアップルの
製品です(ロゴとは少し外れますが)。
「アップルの製品デザインは常に最先端で、最も優れている」という
自分たち(アップルの人たち)の想いもしっかり表現されている上に、
ユーザーへの印象が最高に良い、すぐれたデザインワークです。
まさに神業とでもいうべき、絶妙なバランスのデザインなのです。
このようなロゴマークが出来上がったときに、ロゴマークとしての
効果は最高潮に達するはずです。
監修:296会社どっとこむ |