ワイキューブさんには、フロンティア精神や独立志向が旺盛な人材が集まってきそうですね。
意外と独立志向の社員は少ないんですけどね。
どういう方が多いですか?
人としていい人が多いですね。「独立したい」といった気持ちやエネルギーは尊重しますけど、あまりガツガツした嫌らしい人は好きではないので、仕事ができそうでもそういった価値観のあわない人は採用しません。やっぱり、人間として譲れるものや譲れないもの、やっていいことと悪いことなどへの基準がある程度はあるので、そこがあわない人とはやっていけないでしょう。
ワイキューブさんには独立支援システムがあると聞いたのですが。
ありますし、実際に独立した人もいます。独立志向でも、価値観があう人もいますし、独立志向なのかそうじゃないのかで採用しているわけではないですからね。
会社を維持し、継続的に発展し続けることって容易ではないですし、起業家の方でも2、3年目で大きな壁にぶつかるようです。安田社長が考える会社を伸ばす社長と潰す社長の違いはなんでしょうか?
やはり、素直さじゃないでしょうか。独立をすると生活ができなくなるかも、借金を背負うといったリスクがありますよね、だから独立支援をお金でやっていたんです。ですが、やり続けていると、金だけ支援しても会社ってうまくいかない。独立支援はお金じゃないなとわかってきたんですね。経営者として重要なのは、素直さ、つまり、人の意見を聞く柔軟さですよ。
それは受け入れる、つまり自我を捨てることですね。
まずは情報を選ばない。この情報は必要、この情報は不要と自分で決めつけないということです。結局、人の意見をフィルターにかけてしまうと、自分で考えているのと同じです。例えば、自分がどの本を読むのか決めてしまうと、自分に興味のない情報って入ってこない。
それが安田社長がいう素直さなんですね。
まぁ、柔軟さとも言えるでしょうね。
起業家にはとっても勇気が出るお話ですね。人脈も資金も持っていなくていいわけですから。
スタートする時点で失うものがないからとってもいいですよ。情報やアドバイスを選んでいる人は厳しいですね。会社を20年間やっているなら自分なりのやり方や成功ストーリーがあるので譲れないことがあると思いますが、創業当初はそういうことがあまりないはずですよね。であれば、なんでも取り入れたらいいんですよ。
どうしてもプライドが邪魔してできなかったりしがちですが、受け入れたり、変われる自分であったりできることでしょうか。
何が一番大事か間違えないことですね。世の中変えたいとか、社会のために役に立ちたいと思うのなら、自分のプライドなんて小さいものです。そういうものより自分のやり方やプライドが大事なら、大きいことはできないですよ。持っているものの数より、もっていないものの数か多い方がかっこいいんじゃないか、って僕も30代後半で思いましたね。
何かきかっけがあったのですか?
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