mixiといえば、最近ブームになってますが、収益モデルとしてはSNSはどのように考えていらっしゃいますか?
CGMといわれるところなんですが、コンテンツを充実させ、メディア化していくモデルです。
ですが、それを1から作るとなるととても難しいんです。
ほとんどが広告収益になっていますし。
トラフィックを獲得することが成功したら、次にどんどん伸ばしていくことで収益も伸びていきます。
mixiの利用者は600万人ですが、インターネットの利用者は8000万人と言われています。
まだまだこれから伸びしろはあると思いますよ。
例えば、SNSを複数利用するのは面倒に感じる方も多いと思うのですが、これから新しくSNSを始め、登録者を増やしたいと考えるみなさんが気をつけておいたほうがいい点などありますか?
グローバルなSNSはやっぱりmixiだと思いますが、特定のテーマに特化したSNSはこれからもどんどん増えていくと思いますし、ニッチだからこそ集まってくる人も増えると思いますよ。
なるほど。例えばニッチなSNSを立ち上げて、そこで広告収入を出すことは現実的に可能なのでしょうか?
難しいと思いますね。
例えば、簡単にSNSを作れるプロバイダーサービスができてくると思います。
いろんなニッチなSNSを立ち上げて、合計したら大きなものになるところも出てくると思います。
では、収益源としてではなく、SNSはもう少し違った視点で活かしていった方がいいということですね。例えば、起業をする前段階からSNSを作りそこで見込み客を集めておいてから、コミュニティが軌道に乗ったと同時に起業をするという方法はどうでしょうか?
そうですね〜。正直SNSをいちから立ち上げて事業としてやっていくことは難しいでしょうね。mixiやgreeはうまくいきましたけど、その陰には数え切れないほどの失敗がありますから。
厳しい現実ですね。では、リスクを減らして事業に活かす方法として、mixiやgreeのコミュニティに参加していくことが現実的な方法の一つですね。
そうですね。ある程度まとまった資金を用意できた人なら、今言った小型版SNSや、プロバイダーサービスを始めたりできると思いますが、なにぶん資金が必要になります。
では、資金をかけずに取り入れていくとすれば先ほど津幡社長がおっしゃたように、ブログなどから情報発信していくことでしょうか。
そうですね。もしWeb自体で起業をするのならば2つしかなくて、1つはプログラマーとして、もしくはプログラマーを抱えてサービス提供していくタイプです。もう1つは、Web2.0コンサルタントとして、旧態した企業にWeb2.0の新たなサービスを取り入れていく提案をすることなどがあげられますね。
mixiも始めはプログラマー起業タイプの一つですよ。
ですが、プログラマータイプは資金が無いと難しいと思います。
あとは、どこを狙っていくかも大切だと思います。
日本ではまだまだ少ないですが、アメリカでは短期間でも受け入れられるものを考え、作って見せて、ユーザー数がある程度伸びれば大手が買収するという動きも多いようです。
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