銀座セカンドライフ片桐実央氏 Vol.2 1人起業を成功させるツール(起業成功インタビュー)
この記事は2009年に掲載した起業家インタビューです。制度や数値は掲載当時のものです。最新の手続きは各カテゴリーの記事をご覧ください。
~ 起業を成功させるために必要な起業準備とバランス感覚 ~
片桐実央 銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役(行政書士・1級ファイナンシャル・プランニング技能士)
<プロフィール>
祖母の認知症がきっかけで、シニアにターゲットを絞ったビジネスを展開を決意。花王株式会社法務部、大和証券SMBC引受審査部を経て行政書士・ファイナンシャルプランナー資格取得後、シニアの起業支援に特化したビジネスモデルをスタートさせ半年で黒字転換に成功。毎回大盛況の起業アントレ交流会の運営を行う片桐氏に、一人で起業を成功させるための秘訣と必要な起業準備についてお伺いした。
【VOL.2】起業を成功させるツール「1.交流会を活用する」
山下:交流会にこられる方は、何を求めてきているのでしょうか?
片桐社長:弊社の交流会の参加者は一人で起業されている方が多く、一緒に組んで仕事ができる方を探しているケースが多いです。そのため交流会で直接参加者に物を売るというのではなくて、交流会を通してコラボや販売代理店など一緒に仕事ができる相手を見つけてもらえたらと思っています。また、交流会に参加頂いた方たちには、今抱えている課題を話してもらうようにしています。
山下:それは珍しいですね。
片桐社長:はい。弊社の交流会では毎回2,3名の方に自社PRをしていただいていますが、他の交流会ではいい面だけしかアピールしないのに対し、弊社の交流会では、発表者は参加者に対し今抱えている課題を話してもらい、それをみなさんで一緒になって考え、解決の糸口を見つけ出すというスタイルをとっています。もしその場で解決できなくても、参加者の知り合いに協力者がいたりもします。
山下:具体的な事例などありますか?
片桐社長:単純に異業種・同業でコラボすることになった、契約が決まったというお話は毎回ご連絡いただいています。珍しいケースとしては、先日工場を中国からベトナムに移したいと考えていらした経営者の方が、交流会にきていた方の知人でベトナムに詳しい方を紹介してもらったとゆうケースがあります。私自身、人に会うことが好きなので交流会は楽しいですね。
【VOL.2】起業を成功させるツール「2.お客様とコミュニケーションをとり続ける」
山下:実際に起業してみて、思った通りだったことはありますか?
片桐社長:思った通りだったことは、シニアの方々が起業・ビジネスをしたがっているということです。逆に、「定年を迎えたのでもう仕事はしたくない」という方は少ないようです。思いっきり稼ごうと思っている方やボランティアに近くても自分の好きなことがしたいという方等、人によってビジネスに対する意識は違いますが、「何かやりたい、挑戦したい」という方がほとんどです。
山下:なるほど。行動に移し、お客様とコミュニケーションをとったからこそ分かったことですね。では、起業してみて予想外のことなどはありますか?
片桐社長:売込みが凄いことでしょうか(笑)。私の背後のお客様に商品・サービスを売り込みたいと考えアプローチしてくる方が多いことに驚きました。しかし、私一人で起業しているので、アライアンスをしないと完結できない仕事が多いこともあり、なるべく話を聞くようにしています。
山下:では、片桐社長が一緒に組めるかどうかを考える際の基準を教えてください。
片桐社長:人間関係を築くベースとして誠実さを大切にしています。後はフットワークが軽いことや、真剣さでしょうか。細かく言うと、成功報酬でしか話をしない方が私は苦手です。
山下:起業当初、どのように信用していただき、取引することができるようになりましたか?
片桐社長:当たり前のことかもしれませんが、いただいた仕事をきちんと完了させることに重点を置いてきました。私一人なので、どんどん仕事をうけてもやる人がいない・・・という状態になりかねないので、そこは注意するようにしています。また、継続することを大切にしています。現在、毎月弊社主催で交流会とセミナーを開催しているのですが、これを継続していくのも一つの信頼と実績につながると考えています。
山下:交流会・セミナー開催にあたり、気をつけていることはありますか?
片桐社長:セミナーはどんなに人数が少なくてもやりたいと思っています。これまでを振り返ってみると、一番少ない時で2名、多くて50名の参加者がいらっしゃいました。どちらがお客様とコミュニケーションが取れて、仕事につながり、私自身も気持ちよく終われたかと言えば、前者の参加者が少ない2名の時でした。セミナーに大切なことは、数ではなく質だと思っています。
山下:交流会などでたくさんの起業家の方にお会いしている片桐社長から見て、起業家に必要なことは何だと思いますか?
片桐社長:自分の考えを持つことと、人の意見を聞くバランス感覚でしょうか。まったく人の意見を聞かない方もいれば、言ったらすぐに変える人がいます。私は7割自分の考えで、3割他人の意見を聞くぐらいがいいと思っています。
山下:なるほど。
片桐社長:一人で起業したら、ただでさえ誰に何も言ってもらえないので、意見をいただくのはありがたいと思っています。そういう意味では、交流会などでの意見交換はフィードバックをしてもらえるいい場所だと思っています。
山下:意見を聞くことは、本当に大切なことだと思います。運よく事業がうまくいってしまって、全て自分が正しいと思い込んでしまった結果、大きな失敗をする起業家の方もいます。
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