鮒谷周史氏「平成・進化論。」起業成功秘話 Vol.2 鮒谷流起業成功3つのポイント

この記事は2008年に掲載した起業家インタビューです。制度や数値は掲載当時のものです。最新の手続きは各カテゴリーの記事をご覧ください。

今回は、有望ベンチャー企業約20社以上に出資する事業成功者であり、メルマガ発行数日本一(約40万人)『平成・進化論。』発行者の鮒谷氏に、起業成功の秘訣とこれからのメルマガ活用方法についてお伺いした。

ゲスト:鮒谷 周史(ふなたに しゅうじ) 有限会社セカンドステージ 代表取締役

<プロフィール>
大阪府出身。早稲田大学商学部卒。
株式会社リクルートを経て、米大手通信会社ワールドコム日本法人大阪事業所の立ち上げに携わる。その後、アメリカ合衆国史上最大の経営破綻となった、ワールドコム社の倒産に巻き込まれ退職。起業する。会社設立と同時に独自の「かけ算思考」でビジネスを飛躍的に成長させ、起業3年で会社員時代からの年収を約20倍に伸ばす。

第一線で活躍する経営者をはじめとする優秀なビジネスパーソンとの交流を通した学びを綴る日刊配信のメールマガジン「平成・進化論。」は、約40万人の経営者、若手ビジネスパーソンなどから絶大な支持を得ている。(まぐまぐ発行部数ランキング1位)

現在、同メールマガジンの企画・運営事業のほか、IT関連、環境関連、飲食関連、ホテル事業など有望ベンチャー企業、約20社に出資する投資家としても活躍。それらの会社の社外取締役、顧問などとして積極的に経営サポートも行っている。著書に『仕事は、かけ算。』(かんき出版)がある。

海外の在留邦人を支援するJBN(在留邦人ビジネスネットワーク)をベストセラー著者兼ベンチャー経営者でもある石田淳、泉正人、嶋津良智、本田直之の4人と共に設立。同会のボードメンバーとしても活動している。

鮒谷流起業成功3つのポイント

山下:今まだから言える、成功や失敗はありますか?

鮒谷:思い当たる失敗はないんです。うまくいったポイントは、自分の強みと環境がはまったことでしょうか。

山下:具体的には?

鮒谷:主に3つあります。

【その1】パラダイムが切り替わった

起業前に私は、経営者というパラダイムに切り替わっていました。勤めながら起業を考えている方は、起業しか考えられないという気持ちにならなければ、うまくいかないと私は思います。

【その2】食べていくための最低限の力

パラダイムが切り替わっても、食べていくための力は最低限必要です。その力がない状態で起業してしまうと、軌道に乗る前にもたなくなってしまいます。食べていくための力がある状態で起業できれば、余剰のお金や時間を能力開発に投資していくことができ、結果大きな軌道に乗ることができます。

食べていくための力がないと、ジリ貧生活が続き、継続が難しくなります。
0.9×0.9×0.9×0.9・・・・≒0

食べていくための力がある状態だと、余剰の投資が、やがて大きな成果につながります。
1.1×1.1×1.1×1.1・・・・≒∞

ほんのわずかな原因の違いで、結果に大きな違いが生まれます。問題は時間をどこに投げ込むかだと思います。その投げ込む先が、私はメルマガでした。

最近は不景気だと言われていますが、大手企業であれば景気に影響されるかもしれませんが、起業にはさほど関係ないと私は思っています。

日本には1500兆円のお金が眠っているわけだし、1億数千万人の人が世界有数の経済大国としてお金を動かしているわけで、その中の大海の一滴のお金を拾っただけで十二分に食べていくことは容易だと言えますし、起業家にはそういう発想が大切だと思います。

【その3】環境を見極める

パラダイムを切り替え、食べていく力を見につけたら、環境を見極めることが大切だと思います。

私の起業した当初を例に上げると、ブロードバンドが広まり始め、一般的にネットが普及し始めた2003年というのは、メルマガが私の強みを活かせる環境だったと言えます。

当時は、今のように迷惑メールはそれほどこなかったですし、情報がタダで手に入れられること自体が珍しい時代でした。

・可処分(自由に使える)時間>情報量

今は手に入る情報が圧倒的に多くなってしまい、環境が変わったと言えるでしょう。

・可処分(自由に使える)時間<情報量

大切にしている価値観

山下:有望ベンチャー企業約20社以上に出資し、事業成功者としても知られている鮒谷さんが、大切にしている価値観はありますか?

鮒谷:私が非常に大切にしている価値観は、人と人とのつながりを大事にすることです。もう一つは、短期より長期的な視点を大切にしています。

長い目で見た時にプラスになるかマイナスになるかを基準に考えますし、それは長期であればあるほど望ましい。年輪人生・年輪経営を大切にしています。

山下:では、ビジネスに対してはどのように考えですか?

鮒谷:生涯勉強して行きたいと思っています。世の中が凄い勢いで変化し陳腐化していく現代で、それを自分で事業をしようと考えた場合は、常に新しい考え方、新しい知識を身につけていかなければならないし、それでも足りないところは人と協業しながら、自分自身をアップデートし続けていきたいと思っています。

山下:まさに平成進化論ですね!鮒谷さんはどういう人と一緒に仕事がしたいとお考えですか?

鮒谷:自分と近い価値観を持っている方、共有できる方と一緒に仕事がしたいと思っています。どれだけ優秀な人でも、たとえばお金が全てだと思っている方とは、私は一緒に仕事は出来ません。

──前回、Vol.1:『メルマガが起業に役立つ3つのワケ』へ戻る

株式会社タックスコム 代表取締役 山下健一

執筆|株式会社タックスコム 代表取締役

山下 健一

日本で唯一、税理士業界を3方向(お客様の声、帳簿の中身、事務所の内情)から見てきた税理士コンシェルジュ

税理士紹介を20年。税理士を探す社長の声を、今も聞き続けています。帳簿の中身は経理の代行で、事務所の内情は1,600名以上の所長面談で見てきました。税理士でも会計士でもない第三者だから話せる裏側を、お伝えします。

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