起業の仕方には2つあって、飲食店でラーメン屋さんやるんだったらダシの取り方から行くという方法があります。みなさんそっちに行きます。しかしマネジメントに特化して起業する場合、ダシを取れる人を雇えばいいという発想になります。僕はマネジメント側に行ったんです。どっちのタイプもいいんです。ただ自分がどっちのタイプなのかを考えた方がいいと思います。
山下:どのように見極めればいいのでしょうか?
石原先生:その仕事が大好きな場合は、会社の規模を大きくしないで、価値のある仕事をつくっていけばいいと思います。マネジメントをやるというんだったら、1個の業種にとらわれないでいくつものことにチャレンジするスタンスで自分の将来像を描いた方がいいかもしれませんね。
山下:業種は、その周辺の業種ですか?それとも、まったく違う業種ですか?
石原先生:マネジメントができれば、まったく関係のない業種でもいいと思います。ただ、基本的には技術を他のマーケットにもっていくか、今ある顧客に違うものを提供する方がリスクは小さいと思います。
山下:不況時代に向いている事業はあるのでしょうか?
石原先生:景気が悪い時というのは、みんな保守的になっているので、誰もやったことのないことをやるのはあまりおススメしません。だから景気が悪い時というのは、既にある業種でうまくいっていない業界がいいと思います。 |